2013.01.17 Thursday

Advanced Oncology Clinical Nurse Specialist (がん専門看護師)

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    ナースとしてスタートしてから早12年になります
    いや〜早い早い
    早いといっても振り返ってみると本当にいろいろなことがあったし
    患者さんや一緒にはたらいた皆、クラスメート、プリセプター、先生などから
    いろいろなことを学んだ12年でした

    看護学生のとき&新人のときはWOC Nurseという創傷やストーマを専門にする
    認定看護師になりたかったのですが。。。。。。
    希望した病棟に配属されなかったりで
    それが功を奏し
    何年かがんセンターで働いていると、一つの分野よりもがん全体について
    学びたい気持ちがたかまりました

    がんセンターで働いているがん専門看護師の先輩の活躍する姿をみていて
    いつか私もがん医療&看護の知識を深めて専門看護師になりたいと新たな夢が
    膨らみました

    アメリカの大学院にいってがん医療&看護について学びたいとおもったものの
    どこからなにをやっていいのだか。
    英語もろくにできなかったし。。。。。
    でも、そんなどうこう考えるよりもその当時はもう、ガン看護のことを学びたくって
    しかたがない気持ちのほうが強かったのかもしれません

    と、いいながらもやるべきこと、先に続く道がとっても長く感じて
    時々くじけそうになった、いやくじけたことが何度もありました

    でも、なんど立ち止まってもがん看護をやりたかったんだろうな〜って
    今振り返ってみておもいます

    その気持ちを夢をつくってふるいただせてくれたのは、
    がんでこの世を去った大好きだったおばあちゃんや
    出会ってきた患者さんたち
    そして2008年に御別れをしたSatのお母さんでした

    その方達に心から御礼をいいたいうれしいことがありました

    2010年に院でOncology Clinical Nurse Specialist(がん専門看護師)のプログラムを終了し、卒業した数ヶ月後にカリフォルニア州でClinical Nurse Specialistの資格をゲットしました。
    でもこれは、書類審査のみで、成績表と実習を何時間やったという用紙を記入して
    ゲットできました。この資格はカリフォルニア州でしかつかえないものです。

    全州で通用する資格をとるのには、
    Oncology Nursing Society(ONS)というがん看護協会が
    行うAdvanced Oncology Clinical Nurse Specialist(AOCNS)のテストに
    合格する必要があります

    卒業してから2年間、すっかり重たくなってしまった腰をあげて(笑)
    やっと先月の22日に受験しました

    こちらの試験のいいところは、看護師免許もそうですが
    自分が好きなときに試験がうけれるということ

    日本だと、看護師免許の試験は2月
    がん専門看護師の免許は11月
    といったように一年に一回しか受けれるチャンスがありません
    落ちてしまったらまた1年またないといけない

    かたやこちらでは、近くの試験センターで受験日をえらんでうけて
    おちてしまっても、何ヶ月かすると受験料を再度はらって
    もう一度うけることがあります

    というわけで、私はクリスマスの直前の12月22日に受験
    試験会場ではドクターだったりナースだったりいろいろな専門の試験を
    うける人達がいました

    受付時には指紋をとってIDでしっかり確認
    荷物はすべてロッカーにいれなければなりません
    ネックレスや時計をつけて入ることもできませんでした。

    トイレ等で受験会場を出たり入ったりする時は指紋チェックがはいります
    替え玉受験を防止するためでしょう

    AOCNSの試験は
    計165問でMultiple Choice
    125問が実際に採点される問題&40問が試験的な問題で採点されないものからなります
    制限時間は3時間ほど

    試験がおわり外にでると
    係のひとから紙をもらいました

    それをみると
    Congratulations"とかいてあるではないですか

    すぐに結果がでてびっくり
    本当にうかったか半信半疑でしたが、
    2週間後にONSからAOCNSの免許証がとどきました



     

    この免許証を手にしたときは、なんともいえない嬉しい気持ちでいっぱいになりました

    専門看護師の資格をいつのひかとりないなとおもってはいた10年ほど前
    まさか、アメリカでその資格がとれるとは夢にさえおもっていませんでした

    短かったようで長い12年
    長いようで短かった12年
    二つの気持ちがいりまじっています

    あと12年後は今思いもしない生活をおくっているのかな〜?!

    短いようで長い人生
    長いようで短い人生
    おもいっきり&大切に

    これからももっともっといろいろと学んで知識を高めスキルを磨いて
    がん患者さんがその周りの家族が少しでもスマイルで日々すごせるようにお手伝いしたいです


    2013年もがんばるぞ〜

    (↑昨日夕陽にむかってさけんでみました〜)




    (参考)AOCNS受験について

    申し込み用紙:(2013年用の申し込み用)紙:http://www.oncc.org/media/oncc/docs/application/aocns_app_2013.pdf) 
    テストの申し込みのプロセスについてかいてある冊子

    受験までの流れ

    申し込み用紙&大学院の成績表&受験料をONS(Oncology Nursing Society)へ送付(オンラインでも申し込みできます)

    書類審査(4−6週間)

    書類審査がとおったら受験番号がおくられてきます
    (受験番号がおくられてから90日以内にテストセンターで受験する必要があります)

    住んでいる地域のそのテストを取り扱っているテストセンターをみつけ
    日にちを決めてオンラインで予約

    受験


    2010.09.05 Sunday

    専門看護師の免許証 in California

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      がん専門看護師。。。。。

      日本でナースとして働いているとき、「いつの日か専門看護師になれたらな」って
      おもいながら、目標にしながら働いていた。

      アメリカに渡米した当時、いや、大学院に入り、専門看護師(Clinical nurse specialist)のコースに入ってからもその資格が実際にとれるのは夢のまた夢のような。。。。。。そんな目標だった気がする。








      その夢に、目標にしていた専門看護師(clinical nurse specialist)の免許証が昨日届きました↓



      8月の頭に書類を提出してから1ヶ月。

      大きな免許証とアメリカのナースの免許証と全く同じカードサイズの免許証が同時に届きました。

      日本では卒業後に6ヶ月の臨床経験後テスト&面接を受けてこの資格が取れる。
      資格ゲットの過程がこんなにも違う。

      アメリカだけでみても書類審査のみでゲットできる州と試験に合格しないとゲットできない州があり州ごとにちがったりもする。

      カリフォルニアの専門看護師の資格はこうして取得できたものの、尊敬しているいこちゃんの刺激もあり、ONS(oncology nursing society)の試験を受けてみたいとおもう。

      資格をゲットしたいというより、まだまだ勉強し続けたい気持ちがあるから挑戦したいなって。

      将来専門看護師として働きたい?!どうしていく予定?!って聞かれることがある。

      ひとまず今はスタッフナースとしての学びをとことん楽しんでいる。
      いつの日かこの資格をつかって働きたい気持ちもある。

      でも、資格を使う使わないにしろとことん、一生がん看護をまなんでいきたいな〜ってラッキー
      2010.02.11 Thursday

      実習〜手術前外来編

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        今日は乳がんの手術前外来を担当する日。

        その外来は手術前の患者さんに手術についての疑問や心配を解消することを第一の目的としている。

        そして、手術室までの流れや手術が終了してからのスケジュール、手術後の痛みやその他の症状についての説明やコントロール方法、リンパ浮腫についてやその予防方法、運動や栄養等の話等をし
        手術が終わった後より傷が早く治るよう合併症を最低限におさえるようにすることも大事な目の一つ。

        日本では手術前から入院し手術にそなえることが多いが、こちらでは手術当日に通いできて、
        手術によっては入院せずそのまま家にかえることが多いのでこのナースによる術前の外来はとても大きな役割があると感じる。

        それを今日私が担当させてもらった。

        プリセプター(指導ナース)は

        女「私が一緒にいって後ろでじっときいていたら緊張していえることもいえなくなるとおもうから、一人でいって、できるだけやってもしも困ったことや質問があったらその時にもどってきて聞きにきなさい」
        といってくれた。

        なにより私を信じて外来を任せてくれたことがとてもうれしかったし、どんなことがあってもフォローするからね!ということばがありがたかった。


        ドキドキしながらも外来がスタート。
        1時間の外来をフルに使い沢山のことを患者さんとはなせ、説明できとても楽しい1時間に感じた。

        その後プリセプターが私が答えられなかった質問に対応してくれた。

        自分でトライしてみることですごい深い学び、患者さんとのつながりの楽しさを改めて感じたと同時にプリセプターの指導の仕方もありがたくその指導の仕方自体も学んだ一日だった。

        達成するまではとても不安で、患者さんの不安を取り除くことができるか自信がなかったけど
        今日トライしたことでまた次の外来に向けてもっと勉強したくてワクワクしたモグモグ

        次は再建術をうける患者さんの手術前外来を担当する予定なのでがんばりま〜すパー
        2010.01.12 Tuesday

        乳がん手術:CNSとして

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          今は週に2回実習にいっています。

          乳がんのみなのに、ひとつのがんでこんなにも学ぶことがた〜くさんあるのかと、、、
          乳がんの中でも今は特に手術に焦点を絞っての実習ですが、手術だけでもこんなにいろいろな術式があることにおどろきました。

          そして、同じタイプの同じグレードの同じ手術をした人も、それはそれは経過がそれぞれ。
          抱えている問題もそれぞれ。

          プリセプターのCNSは、術前から外来で1時間くらいかけてみっちり患者さんと向き合い、説明し、個々が抱えている問題を引き出し、即座に対応している姿がとても勉強になる。

          そして、時間があけば外来から早足で病棟へ向かい、手術をした患者さんの顔をみにいき、痛みのコントロールが適切か、他の問題はないかどを診察し病棟ナースやドクターと話しあいアドバイスしていく。

          そしてそして術後は、フォローアップ外来で傷の具合や痛み、疲れの程度、その他の症状についてアセスメント。

          ドクターと違うところは、治すことがんを取り除くこと、傷の具合だけでなく、その人の生活はどうか?!というところまでアセスメント&アドバイス&インストラクションしていく。

          そして、そこにナースの面白さがぐび〜っと詰まっているようにおもう。

          どのくらいになったら、どういう動作をどのくらいしていったらいいかとか、
          食事はどうか、どういうものをどうやってたべていったらいいかとか、
          疲れを取るためにはどうしたらいいかetc

          乳がん手術を受ける方にとっては、リンパ浮腫を防ぐための指導もとても大切。


          私も徐々に外来をうけもたせてもらう予定なので、今からプリセプターをよく観察し
          少しでも患者さんの不安、術後の合併症、術後の負担をとりのぞけれるように練習するぞ〜グー
          2009.10.01 Thursday

          実習:educationの大切さ編

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            今学期は、木曜日丸一日の実習&実習として、月曜日に午前中だけ病院にいく。

            半日の月曜日はtumor boardといって乳がんに関係している、内科医、外科医、病理、放射線科医、ナースプラクティショナー、専門看護師、ナースマネージャー、外来ナース、ソーシャルワーカー、などなどが一斉にあつまり、難しい症例などについて皆で意見を交換し、治療方針を決定したり、手術の予定や、臨床試験などについて2〜3時間ほど話し合う。

            木曜日の実習は、がんのClinical Nurse Specialist(専門看護師)といって、大学院以上でがんを専門に勉強し、資格をとったナース(私が今勉強しているコース)がプリセプターになってくれ、一対一で実習をしてくれる。

            この学期、授業も面白いが、強いて優先順位をつけるならば、この実習が一番楽しいし
            学び深い。

            私のプリセプターは、乳がん外来のCNS(専門看護師)であり、特に手術前後の患者さんに関わる。

            もう、こちらの短期入院状況にはあまりおどろかなくなったが、乳がんの手術後の入院期間も
            やはり短かったムニョムニョ

            ①部分切除ならば、麻酔の覚醒や痛み等で問題がなければ、手術した当日に退院
            ②乳房切除(Mastectomy)なら平均1日〜2日で退院。
            ③お腹からの脂肪や皮をとっておこなう、皮弁術は平均5日の退院。←この場合は3本くらいの小さな管が入った状態での退院となる。

            そうそう、ちなみに私が昔働いていた病院では、手術の前日か何日か前からの入院だったが
            こちらでは、前日からは入院しない。
            手術当日に病院にきてそのまま手術となり、①の人はそのまま家に帰ることになる。

            前タームで、手術後の病棟で実習したときも感じただのだが、この日本から比べたらスーパー短期入院の現状で、一番大切なのが、ナースによる説明、指導だと思う。

            今のプリセプターは、とにかく丁寧に手術前&手術後の患者さんに関わる。
            とにかくとにかく丁寧なのだ拍手
            患者さんや家族の質問にも耳を傾けたり、話の運びかたがとても上手で参考になるし、学び深い。
            一人の患者さんに時に1時間半くらいかけて、術前の方には手術のことについて、術後の方に対しては、処置をしたり、話をきいたり、不安をとりのぞいたり、説明をしたりする。

            患者さんだけでなく、同僚にたいしても、優しいし、丁寧。
            このプリセプターに会う前に、彼女の名前をだすと、皆口々に「彼女は最高だよ。」といっていた理由が実習が始まった今わたかった。

            学生に対しても、すごく丁寧で優しさがあふれているスタイルは変わらない。

            今日感動したのは、
            女「今日は時間をみつけて、乳がんについてプレゼンテーションするわね」
            と、実習の学生用につくったスライドで、一対一で乳がん全般について、検査から治療、症状など、1時間以上の講義をしてくれたラブ
            患者さんに対する時と一緒で、私が聞く一つ一つの質問に、必要ならば絵をかきながら説明してくれた。
            もちろん、彼女自身の時間を割き私の実習時間中にやってくれているので、私が17時半に終えて外来をでるときには、「もう少し仕事をしていくわ」と残り仕事を続けていた。

            私もこんなナースになりたいなあ〜と思う。

            今は見学をしているが、もう少したったら、自分自身で直接患者さんに説明していく段階にステップアップしていくので、いまのうちにプリセプターのコミュニケーション術を沢山学ぼうとおもう。




            2009.04.27 Monday

            CNS実習 第二弾

            0
              今日からもう一つ別の病院でもCNSの実習がスタートした。

              今日のプリセプターは、またまたとても素敵な方だった。

              実習が開始して一時間の間に忙しいのにもかかわらず
              ペインクリニックやoncology clinicやinfusion centerに案内してくれ
              そこで働くDrやナースプラクティショナーに私を紹介してくれ
              そこで一日実習させてほしいと、実習を交渉してくれて病棟以外の場所でも
              実習ができることになった。

              女「いろいろな場所でいろんな経験をすることは学びを深めるのにとてもいいことだから」

              と。その彼女のスタイルに感激だった。


              プリセプターPは10年間ナースとして働き、その間大学院にいきマスターを卒業し、今はoncology CNSとして働き6年になる。

              「CNSとして働いてどうですか?」

              という問いに即答で「とってもおもしろいわ」と。

              ベッドサイドケアだけでは無く、バラエティ-に富んでいるところにCNSの魅力を感じと話してくれた。

              今日は病院のポリシーを改定したり、新しいモルヒネのポンプを導入するのに機械の会社の人とミーティングをしたりしていた。

              これからpalliative care teamを発足するのに、ドクターの面接することもしている。



              今日は初日だったので、短い実習だったが、これからあと9週彼女と実習ができるとおもうととても楽しみですおはな

              2009.03.05 Thursday

              実習:学生編

              0
                今私が行っている病院には、自分が通っている大学の特殊プログラムに
                いる学生達も実習している。

                特殊プログラムとは・・・
                MEPN(メップエヌ)プログラム=master entering program for nursing
                で、看護以外で大学を出ている人が入学でき1年でナースの国家試験をうけれる資格をゲットできるプログラム。
                1年で資格がゲットできるだけに、内容はかなりハード。
                そのプログラムに入るのもかなり難関。

                私の今の大学院のクラスメートの半分もこのコースを出た人たち。
                本当に皆優秀。


                それはさておき・・・・・

                こちらの看護学生の実習は
                日本の実習とは本当に違うと実感する。

                なにが違うって?!本当に何でもする。
                免許を持っていないからと、できることが限られる日本の看護学生とはわけがちがう。
                注射もするし、点滴もする。ナースがすることは麻薬の投与と看護記録の記入&ドクターの指示うけ以外はなんでもする。

                ナースも受け持っているが、ほとんどが学生が主体的にする。
                そして報告&相談をする。次の勤務者への申し送りもする。

                そんな学生たちは、就職したら即戦力になるのは間違いなし。

                日本だと、「大学の新卒はつかえない・・」といわれてしまう。

                日本の看護の教育システムを根本的にかえる必要があると、アメリカの学生の実習の様子をみて実感した。

                なにもかも全てをというのは難しいかもしれないが、もう少し
                主体的に、学生のうちにできることを増やすことも必要なのではと。




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