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がん治療における併存疾患のコントロール 

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    大学院でがんの勉強がしたいとおもって入り、最初の2学期は
    授業の大半ががん以外の疾患=心疾患、腎疾患、脳血管系障害、内分泌系疾患etc...
    だったときは、え?!って思う気持ちがありました。
    Oncologyのコースにはいったのだから全てがん関係の授業がうけれるのかとおもっていたのに残ね〜んって。。。(今ではその勉強がどれだけ必要で大切だったかを痛感します)

    ちょっと違うかもしれませんが、同じようにがんを抱えた患者さんは
    「なによりもまずがんを治す事が先決」と思ってしまう事があります

    がんを抱えた患者さんは、様々な疾患を併存していることが多々あります

    糖尿病、高血圧、高脂血症、腎障害、痛風etc.......

    治療前は薬によりコントロールされていたそれらの併存症状も
    治療が影響していろいろなバランスが崩れて、治療中それらの併存疾患が問題になることが多々あります



    がんの臨床試験にたずさわる中で、これらの併存疾患がどれだけ大きく影響するかを
    感じる日々です

    とってもいい薬がありその患者さんにぴったりなのに、臨床試験に入るのに併存疾患のため
    クライテリアが見たず受けれない

    臨床試験を開始した後、併存疾患がうまくコントロールされないため治療を中断しないといけない。ひどい場合は治療を中止しないといけない。。。。

    臨床試験は治療中も観察項目が厳しい
    ○○日間のみ治療を中断できるという制限があり、治療を休んでいてもその制限を超えてしまうと臨床試験を完全に中止しないといけなくなってしまいます

    がんの薬の副作用により中断したり中止になることもあるけれども、
    がんとは違う他の疾患が理由で治療を中止しなければならない。。。。
    それはとてもつらいことです
    その治療がその方のがんにとてもきいている場合はなおさらそうおもいます


    私が担当している臨床試験をうけている患者Aさん
    乳がんの臨床試験をうけていてとても効果がえられていたのですが
    5コースを終了したところで糖尿病の問題がいろいろとでてきて
    治療を途中お休みしなければならなくなりました

    その臨床試験は中断は42日までという制約があり、42日中断しても開始出来ない場合は
    治療を中止しないといけなくなります

    毎週、ときに毎日のように担当医師と相談
    Aさんの体調がすぐれず今週もやめたほうがいい、今週も、、、、、と
    治療を中断している時に入院しないといけない状態がおこりました

    復活してほしいという皆の願いが届きリミットの42日目に治療を再開することができ
    今はとても調子がよくなりビックスマイルがみられるようになりました


    併存疾患、併用薬
    それらのことについて、これまで以上に勉強する日々です

    今まではがんの治療からくる副作用やがん自体から生じる苦痛症状のコントロールが大切だと勉強してきましたが
    今後はこれに加えて併存疾患のコントロールについても知識をつけ
    がん患者さんががんの治療を最適な状態でつづけていけるように
    関わっていけたらなとおもいます







    コメント
    臨床試験の場合には、仮説と検証に基づく厳密なルール(ある意味では過酷なルールと言うべきでしょうか)があるため、せっかく新規治療法の恩恵にあずかることができそうな患者さんでも除外されてしまうことって多々あると思います。医療従事者としてはいたたまれないですね。気持ち、非常によく分かります。
    • こーき
    • 2012/04/29 5:03 PM
    こーきさん
    厳密&過酷という言葉とてもうなづきました。すぐにでも治療をはじめたいけれども臨床試験にはいるのに必要な検査をしそれをみたさなければならない。それがクリアしても治療中に有害事象のグレード等により治療を中止しなければならないという状況は本当にもどかしいしつらいです。それと同時に、いかに副作用などのコントロール、予防、早期介入の必要性を感じるまだまだ勉強せねばとおもう日々です。また何かお気づきのことがあったらこーきさんからの見解なども聞かせてください!
    • moko
    • 2012/05/01 11:57 AM
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